「第5回大人のニキビ」2015年1月31日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。
- 2015年10月14日
- 一般皮膚科
大人になってから口やあごの周りに繰り返しニキビができます。
大人のニキビの原因はさまざま。症状に合った治療が大切です。
大人になっても繰り返しできるニキビについて、中野皮膚科クリニックの松尾光馬先生に聞きました。
―大人のニキビについて教えてください。
「思春期にできるニキビは、男性ホルモンの働きが活発になり皮脂の分泌が増加することが主な原因です。大人のニキビは、不規則な生活、肌の乾燥、紫外線、喫煙、ストレスによるホルモンバランスの乱れなど、原因はさまざま。また、思春期のニキビは顔の中心にT型にできますが、大人のニキビは、口やあごの周りを中心に、U型にできるが特徴です」
―治療方法は?
「ニキビは、初期に何らかの原因で毛穴の角質増殖がおき、つまることにより面ぽう(コメド)を生じます。炎症がおきて化膿すると症状が進んでいきます。ニキビの状態が、どの段階なのかで治療方法が異なります。初期では面ぽうの形成を抑える外用薬を中心に、炎症がある場合は抗菌・抗炎症の外用薬、症状がさらに進めば内服薬も併用して治療します。治療中はニキビに触らないようにし、化粧品はノンコメド製品を使用しましょう」
―ニキビ治療で注意することはどんなことがありますか?
「自己判断で症状に合わない薬を使い悪化させたり、化膿が進んでニキビ痕の原因になることもあります。また“酒さ”や“多嚢胞性卵巣症候群”といった病気でも、ニキビと似た症状が出ることがあります。ニキビぐらいと思わず、まずは皮膚科を受診したうえで、適切な治療を行うようにしましょう」