「第2回しみ」2014年10月25日号の「リビング東京副都心」に医療コラムが掲載されました。
- 2015年2月13日
- 一般皮膚科
頬に茶褐色のシミができました肝斑でしょうか?
自己判断せずに皮膚科の診断を受けましょう
30代以降の女性に多い肝斑について、中野皮膚科クリニックの松尾光馬院長に聞きました。—肝斑はどんな特徴のあるシミですか?
「肝斑は、薄い褐色のシミで、左右対称にあらわれるのが特徴です。ほお骨のあたりのほか、額、唇の周辺など、人によってあらわれ方はさまざまです」
—原因は何ですか?
「30代以上の女性に多く、ホルモンバランスの崩れや紫外線、ストレスなどが原因だと言われています。また、ゴシゴシとこする洗顔など、外的刺激でも悪化します」
—肝斑の見分け方は?
「間違いやすいのはADM(後天性真皮メラノサイトーシス)。雀卵斑(そばかす)や老人性色素斑などとも似ていますが、治療法が異なるので、自己判断せずに皮膚科の診断を受けるようにしましょう」
—治療法はどんなものがありますか?
「メラニンを作る機能を抑えるトラネキサム酸を服用します。症状によってはビタミンC、ビタミンEも一緒に服用、外用薬も処方しています。改善がみられない場合は、レーザ治療(自由診療。1回1万7280円)を試みることもあります。これまで肝斑にレーザー治療は禁忌と言われてきましたが、最近はレーザーによる治療効果が報告されています。治療した後は、なるべく紫外線を避けるようにし、皮膚をこすらないスキンケアを心がけましょう」