「第55回 尖圭コンジローマ」2019年3月9日付「リビング東京副都心 」に掲載されました
- 2019年6月17日
- 一般皮膚科
外陰部にプツプツができています
尖圭コンジローマは皮膚科でも治療できます
性器周辺にプツプツと イボのようなものができる尖圭コンジローマ。 20 代女性に多く、密かに悩 みを抱える人も多いようです。その原因と治療法 について、日本皮膚科学 会認定皮膚科専門医、中野皮膚科クリニック院長の松尾光馬先生に聞きま した。
―どんな病気ですか?
「尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス (HPV)6型、 11 型によ っておきる感染症で、性交渉などによって接触感染します。プツプツとし た数㎜のイボが、外陰部や膣、肛門の周辺といっ た粘膜にできることが特徴です。痛みやかゆみなどがないので気がつかずに放置しておくと、イボが大きくなったり、数が 増えたりと悪化します。
感染してからすぐ発症す るわけではなく、潜伏期間は平均3カ月程度で す」
―治療法は?
「ヒトパピローマウイ ルスの増殖を抑えるイミ キモドクリームを患部に塗ります。このほかに、液体窒素や電気メスなど で気になるイボを外科的 に取ることもできます。 ただ、これだけだとイボが再びできやすいので、塗り薬と併用して治療す ることもあります。中にはこのウイルスに 感染していても発症しな い人もいます。尖圭コンジローマと診断されたら、パートナーも受診す ることをお勧めします。尖圭コンジローマは性感染症なので女性は婦人科、男性は泌尿器科などでも対応できますが、男女とも皮膚科で治療できます」