「第39回アトピー性皮膚炎」2017年11月11日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。|中野皮膚科クリニック|中野駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第39回アトピー性皮膚炎」2017年11月11日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。|中野皮膚科クリニック|中野駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第39回アトピー性皮膚炎」2017年11月11日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。

子供の顏にできた湿疹がなかなか治りません
慢性的ならアトピー性皮膚炎かもしれません

かゆみのある湿疹が現れ、良くなったり悪くなったりを繰り返すアトピー性皮膚炎について、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、中野皮膚科クリニック院長の松尾光馬先生に聞きました。

—症状は?
「年齢によって症状が異なります。乳幼児は、頭や顏にジクジクした湿疹ができます。
小児期になると乾燥が目立つようになり、ひじやひざ裏などに湿疹を生じることが多くなります。
16歳以上になると、首や腕など上半身に乾燥や苔癬化が現れます。ダーティーネックといって首などに色素沈着を起こすこともあります。慢性化することが多く、回復してもぶりかえすのが特徴です」

—原因は?
「アレルギーで皮膚のバリア機能が失われ、セラミドなどの脂質が減少して発症します。最近、フィラグリン遺伝子に変異があると皮膚のバリア機能が壊れやすいことも分かってきました」

—治療法は?
「採血検査、負荷(投与)試験、除去試験を行うとアレルゲンを特定することもできます。治療は症状に合わせてステロイド軟膏やタクロムリス軟膏を塗布します。併せて抗 アレルギー剤や免疫抑制剤を内服することもあります。皮膚の赤みやかゆみがある場合は、患部に紫外線を当てる光線療法も行います。完治というより、炎症を抑え皮膚の状態をコントロールすることが治療の目標です。
最近は、症状が落ち着いているときに外用薬を塗るというプロアクティブ治療も行います。年齢や症状によって治療の組み合わせが異なるので皮膚科の医師に相談を」

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