「第12回とびひ」2015年8月22日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。|中野皮膚科クリニック|中野駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第12回とびひ」2015年8月22日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。|中野皮膚科クリニック|中野駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第12回とびひ」2015年8月22日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。

じくじくした湿疹が口元に広がっています
とびひはうつるので早めの受診を

子どもの口元の湿疹があっという間に体に広がることがあります。俗に“とびひ”と呼ばれる症状について、日本皮膚科学会皮膚科専門医・中野皮膚科クリニックの松尾光馬院長に聞きました。

— “とびひ”とは?
「“とびひ”の正式な病名は伝染性膿痂疹(のうかしん)です。水疱性と痂皮(かひ)性の2種類があり、子どもに多いのは水疱性膿痂疹です」

—どんな症状ですか?
「水疱性膿痂疹は皮膚の赤みが出た後に、じゅくじゅくした水ぶくれやびらんができます。痂皮性はカサカサした厚みのあるかさぶたが多発します。いずれも、軽いかゆみが
あり、体中に広がりやすいのが特徴です」

— 原因は何ですか?
「水疱性膿痂疹の原因は黄色ブドウ球菌。皮膚や鼻の中などにいる常在菌ですが、
虫刺されやあせもなどを引っかくと傷口から皮膚に入り込みます。痂皮性膿痂疹は、
溶連菌の一種・A群β溶血性連鎖球菌が原因です」

— 治療法は?
「抗菌薬の塗布や内服が基本です。菌の種類によって薬が異なるので、治りにくい場合は、培養検査を行い、菌の同定、薬剤に対する感受性を調べることもあります。かゆみが強いときは、抗ヒスタミン薬を内服します。よく汗をかいたり、手を洗う習慣が少ないと 菌が増えやすい状態に。夏は菌が繁殖しやすいので、皮膚を清潔に保つことが大切です。溶連菌が原因の場合は、腎炎を起こす可能性があるので、皮膚の症状が治まっても2週間は内服を続けることが大事です。どちらもほかの人にうつすこともあるので、早めの受診を」

20150822_vol12中野皮膚科クリニック