「第1回帯状疱疹」2014年9月27日号の「リビング東京副都心」に医療コラムが掲載されました。
- 2015年2月12日
- 一般皮膚科
額にピリピリした痛みを感じた4〜5日後、プツプツとした水ぶくれができました
ウイルス性の皮膚病・帯状疱疹の疑いがあります
痛みと発疹を発症する帯状疱疹は女性に多い病気。その症状と治療について日本皮膚科学会皮膚科専門医・中野皮膚科クリニック院長の松尾光馬先生に聞きました。
「帯状疱疹は、水ぼうそうと同じ“水痘・帯状疱疹ウイルス”によって発症します。子どものころにかかった水ぼうそうのウイルスが体内の神経節に潜伏し、病気やストレスなどで免疫力が落ちたときに再活性化して帯状疱疹が現れます」
—どんな症状ですか?
「神経節に沿って顔や胸部、腹部などに発症します。体の片側だけにみられるのが特徴。先に痛みを感じることが多く、湿布などを貼ると、発疹をかぶれと勘違いするケースもあるようです」
—治療法は?
「抗ウイルス薬と痛み止めを処方します。局所には消炎作用のある塗り薬を塗布。抗ウイルス薬は発症から3日以内に服薬するのがよいとされていますので、症状が出たら早めに受診しましょう。強い痛みが出たら、患者さんの体調や症状に合わせて痛みをコントロールする治療を行います」
—経過について教えてください
「急性期の痛みは1カ月以内で引きますが、3カ月以上痛みが残ることも。これを“帯状疱疹後神経痛”といいます。60歳以上に多く、かかるのは15%程度ですが、痛みを残さないためにも医師に相談してください」