公園に行った後、腕や首に発しんやかゆみが出ました 毛虫皮膚炎かもしれません
公園を散歩した後、かゆみを伴う赤いブツブツが出たら、毛虫が原因かもしれません。初夏に多い毛虫皮膚炎について 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医で中野皮膚科クリニック院長の松尾光馬先生に聞きました。
ーどんな病気ですか?
「毛虫皮膚炎は、毛に毒がある毒針毛(どくしんもう)と型と棘に毒がある毒棘(どくきょく )型の大きく2種類があります。毒針毛型は刺されるとかゆみが強く5㎜大のブツブツがたくさんみられます。毒棘型は刺されたところに強く痛みを感じるのが特徴です。毛虫皮膚炎の多くは、針毛型で おもにチャドクガの幼虫によって生じます。発疹は赤みがあり、一つ一つがツルツルとしていて、 最初にジクジクしたりカサブタになることはありません。毒針は風に飛ばされることもあり、毛虫に直接触れなくても発症します。 首や腕など肌が露出している部分だけでなく、洗濯物に付着した毒針でお腹や背中などに発症することもあります。幼虫は5月ごろと8月ごろの年2回 発生します。ツバキやサザンカ、オチャなど庭や公園に多く植えらているツバキ科の植物を餌としているので、周辺の植栽を確認しましょう。」
ー治療法は?
「刺されたと気づいたら、水で患部を洗い流したあと、皮膚科を受診してください。受診までに患部を擦ったり、なでたり、しないこと。治療はステロイド軟膏とかゆみが強いときは抗アレルギー剤を処方します 。」
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