「第45回重度の腋窩多汗症」2018年5月12日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。|中野皮膚科クリニック|中野駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

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医療コラム

「第45回重度の腋窩多汗症」2018年5月12日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。|中野皮膚科クリニック|中野駅南口徒歩2分の皮膚科クリニック

「第45回重度の腋窩多汗症」2018年5月12日号の「リビング東京副都心」に掲載されました。

服に大きなシミができるほど脇に汗をかきます
重度の腋窩多汗症は「A型ボツリヌス毒素」の治療も

服に大きなシミができ人目が気になるなど、日常生活に支障がでるほど脇に大量の汗をかく腋窩(えきか)多汗症について、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医で中野皮膚科クリニック院長の松尾光馬先生に聞きました。

—どんな病気ですか?
「汗はだれでもかきますが、治療が必要かどうかを見分けるには、日常生活に支障があるほど発汗する、夜間には発汗が止まっている、25 歳以下で発症した、左右対称に発汗する、といった診断基準があります。多汗症のうち、ほかに原因となる疾患がなく脇に多量の汗をかくものを原発性腋窩多汗症といいます」

—原因は?
「腋窩多汗症は、脇にあるエクリン汗腺とアポクリン汗腺のうち、体温調節を担うエクリン汗腺から必要以上に汗が多くでることが原因です」

—治療法は?
「まず塩化アルミニウム液(保険適用外30 ㎖1,200円)の外用です。塩化アルミニウムが汗腺をふさぐ治療法で、最初は毎日、効果が出始めたら2、3日に1回のペースで塗布します。
またA型ボツリヌス毒素の皮内注射があります。重症の原発性腋窩多汗症と診断されると保険適用となります。脇に皮内注射して、交感神経から汗腺への刺激伝達をブロックすることで発汗を防ぐ治療法です。1年で1〜2回繰り返し注射し、外用薬を併用することがあります。脇の汗が気になる場合は一度、皮膚科に相談してみましょう」

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